スリランカ紅茶の魅力を味わう

スリランカ紅茶の魅力を味わう

私は紅茶の飲み比べが大好きで、仕事の合間や休日にカフェでまったりとした時間を過ごすのが日課です。そんな私が魅了されているのが、スリランカの紅茶。紅茶の本場・イギリスで広く飲まれている「セイロンティー」は、スリランカ産の紅茶なんです。
今回は、スリランカ紅茶の歴史や産地ごとの特徴、旅先での楽しみ方、そして自宅カフェでの美味しい淹れ方まで、じっくりご紹介します。

スリランカ紅茶との出会い 〜私がハマったきっかけ〜

最初にスリランカ紅茶に惹かれたのは、あるカフェで飲んだ「ディンブラ」のミルクティーでした。いつも飲んでいる紅茶とは違い、すっきりとした飲み口なのにコクがあって、後味には優しい甘みが広がる…。その時、「スリランカ紅茶ってこんなに美味しいんだ!」と驚きました。
そこから興味が湧き、調べてみると、スリランカには紅茶の名産地がいくつもあり、それぞれに異なる味わいがあることを知りました。紅茶の産地を巡る旅を想像するだけでワクワクしてしまい、ますますスリランカ紅茶の魅力に引き込まれていったんです。

スリランカ紅茶の歴史 〜セイロンティーの誕生〜

スリランカで紅茶が栽培されるようになったのは19世紀後半。もともとコーヒーの産地でしたが、病害によりコーヒー農園が壊滅。その代替作物として導入されたのが紅茶でした。
スコットランド出身のジェームス・テイラーがスリランカのキャンディ地方に紅茶の苗を植えたことが、スリランカ紅茶の始まりと言われています。その後、イギリスの貿易商トーマス・リプトンがスリランカの紅茶を世界に広め、「セイロンティー」というブランドが確立されました。
今ではスリランカは世界有数の紅茶生産国となり、イギリスだけでなく世界中の紅茶愛好家に親しまれています。

スリランカの主要紅茶産地と特徴

スリランカ紅茶は、産地によって味わいが大きく異なります。それぞれの産地を巡る旅を想像しながら、その特徴を紹介していきます!

ウバ(Uva)

スリランカ東部の高地で生産される紅茶。爽やかな渋みとミントのような独特の香りがあり、飲んだ後に口の中にスッとした清涼感が残ります。ストレートティーに向いていますが、ミルクティーにしても風味がしっかりと感じられます。

旅の魅力:ウバ地方の茶園を訪れると、霧がかった幻想的な風景の中で茶摘みを体験できます。標高が高く涼しい気候なので、避暑地としても人気です。

ディンブラ(Dimbula)

西部の高地に位置し、フルーティーな香りとほどよい渋みが特徴。ストレートでもミルクティーでも楽しめます。

旅の魅力:紅茶工場を見学できるツアーが充実していて、製茶の過程を間近で見られるのが魅力。紅茶の歴史を学びながら、実際にテイスティングできるのも楽しいポイントです。

ヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)

標高が最も高い産地で、「紅茶のシャンパン」と呼ばれるほど繊細で爽やかな味わい。淡い水色とフローラルな香りが特徴で、ストレートで飲むのがおすすめです。

旅の魅力:高原の涼しい気候の中、茶畑の絶景を眺めながらのティータイムは至福のひととき。紅茶だけでなく、英国式のガーデンや歴史的なホテルも見どころです。

キャンディ(Kandy)

スリランカで最も歴史のある紅茶産地。渋みが少なく、マイルドな味わいで初心者にも飲みやすい紅茶です。

旅の魅力:世界遺産にも登録されている仏歯寺や、キャンディ湖周辺の散策とあわせて紅茶を楽しめます。

自宅で楽しむスリランカ紅茶 〜おすすめの淹れ方とアレンジ〜

旅に行くのは難しくても、自宅でスリランカ紅茶を楽しむことはできます。ここでは、淹れ方やアレンジを紹介します。

基本のストレートティー

1. 沸騰したお湯を使う(約95℃)
2. ティーポットに茶葉(ティースプーン1杯)を入れる
3. お湯を注ぎ、3~4分蒸らす
4. 茶こしで濾してカップに注ぐ

ウバやヌワラエリヤのような軽やかな紅茶は、この方法で繊細な香りを楽しめます。

ミルクティー(ディンブラ・ルフナ向き)

1. 濃いめに紅茶を淹れる(茶葉を1.5倍にする)
2. 温めたミルクを加え、甘みをプラス(砂糖やはちみつ)

ディンブラやルフナはミルクとの相性が良く、コクのあるミルクティーにぴったり。

アイスティー(キャンディ向き)

1. 濃いめに紅茶を淹れる(茶葉を2倍に)
2. グラスに氷を入れ、熱い紅茶を注いで急冷
3. レモンやオレンジスライスを加えると爽やかに

暑い日にぴったりの飲み方。フルーツとの相性も抜群!

スリランカ紅茶で日常を彩る

スリランカ紅茶は、産地ごとに味わいが異なり、それぞれの個性を楽しめるのが魅力です。旅先で出会う紅茶の風味をそのまま自宅で再現することで、日常のティータイムがより特別なものになります。
私もまだまだ勉強中ですが、これからもいろいろなスリランカ紅茶を試して、紅茶の世界を深く味わっていきたいと思います。皆さんも、スリランカ紅茶の奥深さをぜひ楽しんでみてください!